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知の変革

1.危機の時代の根本原因

現代社会において、経済は資本主義経済によって営まれていると思います。資本主義とは、資本の増殖運動によって経済のパイが増大していく経済形態のことですが、この資本主義によって、人類は飛躍的な進化を遂げることができました。しかし一方で、光と影の関係において、資本主義の影響によって、様々なる経済的な弊害も起こっています。

何度も頻発する金融危機、世界的な貧富の差の拡大、大企業のコンプライアンス問題、労働者の尊厳/働く環境の問題、社会保障問題、そして、地球環境の破壊。日本では少子高齢化、デフレ脱却と経済成長、財政問題、企業倫理、働き方改革など、実に多様な解決しなければならない課題が存在しています。

なぜ、このような状況が起こってしまったのでしょうか?

その原因は、資本増殖目標が自己目的化し、強欲で利己的になった結果、周りに害悪をまき散らしてきたことにあると思います。しかし、そのように周りに害悪をまき散らしてまで自己利益を追求しても良いのでしょうか?

何か目的が与えられ、その目的を達成するための手段としての知を「
道具的理性」と言いますが、現代の知は道具的理性がメインであると言えるでしょう。売上、利益最大化という目標があらかじめ設定されており、その目的を達成するための手段として知を行使するのです。道具的理性としての理性の使われ方だけであり、目的に対しては疑問すらも沸かない、つまり、元々の目的の妥当性に対して非常に盲目であると言わざるを得ません。

間違った目的を設定し、その目的に従って道具的理性を行使しても、社会があるべき方向に進むわけがありません。現代は、まさしく、危機の時代であり、その根本にあるのは、自らが知らぬことを知らない「
無知の無知」であり、この現代の危機の時代は、人々が理念に対して盲目で「眠っていること」が根本原因にある、と言えるかと思います。

2.知の変革 ~理念理性~

道具的理性は何か目的が与えられたときにそれを達成する手段としての理性になりますが、そもそも目的や理念を把握するための理性というものも存在しています。この理念を把握する理性を「
理念理性」と言います。これは私の言葉ですが・・。

理念理性は、道具的理性の上位概念です。理念理性によって把握した理念に従って、道具的理性を駆使し、その目的を達成していくのです。このストラクチャーが本来の知のストラクチャーになります。

そして、現代は上記のように、まさしく、理念理性の不在の時代であり、是が非でも理念理性を打ち出し、「知の変革」を成し遂げなければなりません。

理念理性とは、近代哲学のカントやヘーゲルが目指したところの理性であり、我々は、カント、ヘーゲルの意志を継ぎ、理念理性を打ち出し、近代の理性を復活させる必要があると思います。この辺の思いは、「近代は未完のプロジェクトである」と言ったハーバーマスと我々は同じ立場に立ちます。

3.理念哲学

そして、我々は、西洋哲学の流れを概観し、その流れを貫いている知を編纂し、理念哲学として構築しています。理念哲学は、理念を把握する哲学体系であり、我々は理念哲学をもって、社会の再構築を行っていきたい、とそのように思います。

<知の変革>
1.知の変革と悟性知
2.理念哲学
3.知の体系に関する我々の研究






団体:World Change
主催:小倉大玄

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担当:山田和博